不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

自己資金なしでも不動産投資ができるって本当?

知り合いに不動産投資をすすめられ、早速はじめてみたいと考えているところです。

ただ、現状のところすぐに不動産投資に回せるだけの「自己資金」がないのですが、それでも不動産投資を始めることは可能なのでしょうか?

条件によっては自己資金がなくてもできる場合があります。

ひと昔前までは、不動産投資でローンを組むとなると、最低でも物件価格の1割以上の頭金が必要でしたが、最近では物件や金額によって物件価格の100%までローンが組めるようになったため、頭金がない状態でも、内容次第ではフルローンで始められる可能性があります

ただし、ローン審査の際には頭金があった方が金融機関に対する印象がよいので、同じ物件でも審査が通らなくなる可能性はあります。

返済額と家賃のバランスに気をつけましょう

フルローンを組むということは、頭金がある場合に比べると毎月の返済額が大きくなるため、家賃収入に対する返済額である返済比率に注意が必要です。

家賃収入で十分返済していけるようであれば問題ありませんが、それでは不足してしまうほど返済比率が悪いと、返済が苦しくなってしまう可能性があります。

そのため、フルローンを組む際には、キャッシュフローシミュレーションを入念に行い、余裕を持って返済していけるのかどうかについて必ず確認しましょう。

最低限の諸費用は実費でかかる

頭金についてはフルローンが組めれば不要ですが、不動産を購入するためには一定の「諸経費」がかかるため、それらについては最低限実費で準備する必要があります。

なかでも大部分の価格割合を占めるのが、不動産会社に支払う「仲介手数料」です。

仲介手数料の金額は、宅建業法によって、以下の計算式で求められる金額が上限と規定されています。

(売買価格×3%+6万円)×消費税=仲介手数料の上限金額
※売買価格が400万円以上の場合

仲介手数料については、原則としてローンを組むことが難しいため、事前にキャッシュを準備しておく必要があります。

2019/12/02

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棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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