不動産投資のQA

賃貸経営で発生する家賃滞納や、雨漏り、騒音など…様々なトラブル。対応方法について専門家がお答えします。

今月の家賃が未払いのまま。連帯保証人にはすぐに請求できる?

賃貸経営においてなかなか避けて通れないのが家賃滞納です。

家賃が滞納したら、すぐに連帯保証人に督促してもよいのでしょうか?
また、連帯保証人から「先に本人に請求してからにしてほしい」と言われたらどうすればよいのでしょうか?

本人の支払い能力に関係なく、すぐ請求できる。保証会社という選択肢も。

契約者本人に督促をしても支払いに応じないような場合にだけ、連帯保証人に請求できるというイメージがあるかもしれませんが、実はそうではありません。

連帯保証人は、ただの保証人よりも法的な責任が重く、

「まずは契約者本人に請求してほしい」(催告の抗弁権)
「先に契約者本人の財産を差し押さえてからにしてほしい」(検索の抗弁権)

といった主張ができないため、家賃滞納が発生した際には、直ちに連帯保証人に請求しても何ら問題はありません

大家さんの中には、気を使ってなかなか連帯保証人に督促をしないケースが見受けられますが、早めに連帯保証人に請求した方が、本人に対してもプレッシャーをかけられるため、その後の滞納抑止効果も期待できます。

2019/07/04

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棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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