メーターボックス [めーたーぼっくす]
メーターボックスとは、水道、電気、ガスなどのメーターをまとめて収納しているスペースのことです。ガス会社や電力会社など、外部の人が検針しやすいように設置された設備なので、玄関脇など、住戸の外にあることがほとんどです。
間取り図には「MB」と表記されています。パイプスペースの中にメーターボックスが設置されている場合は、「MBPS」と表記されることもあります。
メーターボックスに入っている設備
各マンションやアパートによって多少の違いはありますが、メーターボックスの中には、主に以下のようなものが入っています。
- ガスメーター
- 水道メーター
- ガス給湯器
- ガス管
- 給水管
- 止水栓
- 減圧弁
メーターボックスに関するトラブル
メーターボックスを倉庫代わりに使う
メーターボックスのトラブルで多いのが、メーターボックス内に荷物を置いてしまう住人がいることです。
メーターボックスの構造によっては、中にスペースがあるため、傘などの荷物を置いたり、ゴミの保管場所にしたりする人もいます。
メーターボックスは共有部分であり、重要な機器が収納されているので、私物を置くことはできません。
また、メーターボックス内に鍵を隠している人がいますが、検針しやすいようにすぐに開けることのできるメーターボックスに鍵を隠すのは大変危険です。
メーターボックス内の水漏れ
1番注意したいトラブルが、メーターボックス内の水漏れです。
メーターボックス内の給水管の経年劣化により水漏れが起こり得ます。雨でもないのに廊下が濡れている際は、メーターボックスからの水漏れを疑いましょう。
また、室内で水漏れが起こった場合も、メーターボックス内にある止水栓を閉めることにより、部屋全部の水を止めることが可能です。いざという時のために、所有している物件や、住んでいる部屋のメーターボックス内がどうなっているのか、一度チェックしてみるといいかもしれません。
メーターボックスの凍結
冬に外気温がマイナスになると、給水管が凍ってしまい、室内で水道をひねっても水が出なくなることがあります。その場合には、給水管に熱いお湯をかけると破損する可能性があるため、タオルや新聞紙で包むなど、ゆっくりと暖めて溶かすようにしましょう。
メーターボックスと大規模修繕工事
マンションやアパートでは、築10年前後を目安に、大規模な修繕工事が行われます。
一般的に、メーターボックスの修繕の優先度は低いですが、外に廊下がある構造の建物だと雨風に晒されやすく、扉が錆び付いて汚れる、塗装が剥がれてしまうなど、内廊下の建物と比べると劣化するスピードも早い傾向があります。
外廊下のアパートやマンションの大規模修繕の際は、メーターボックスの扉の修繕も、工事項目の1つとして検討する必要があります。
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監修:棚田 健大郎