メゾネット [めぞねっと]
メゾネットとは、1つの住戸の中に内階段が設置されており、2つ以上の階層に住めるようになっている物件のことです。メゾネットとロフト付きの物件は別物です。
建築基準法では、ロフトは原則として換気目的以外の窓の設置が認められておらず、高さが最大1.4m以内、面積は居室部分の2分の1未満と定められているので、小屋根裏の物置、収納場所という位置付けです。
それに対し、メゾネットの上階部分は、居室として扱われるため、高さなどの制限がなく、広々と利用することができますし、窓も自由に設置できます。
メゾネットのメリット
集合住宅でも、一戸建てに暮らしているかのような生活が味わえるのがメゾネットの大きなメリットです。
それでいて、家賃も一戸建てよりは安くすむのも魅力の1つです。
リビングを下に、寝室は上に、と目的別に分けることができるため、急な来客があっても、プライベートな空間を見せずにすみます。お子さんがいる家庭なら、上を子供部屋にすれば、下の階の住人に対する影響を緩和することが可能です。
また、リビングの上部が吹き抜けとなっている間取りも多いので、空間が広がり開放感も生まれます。
メゾネットのデメリット
吹き抜けになっていて開放感があるというメリットは、デメリットにもなり得ます。
なぜなら、熱い空気は上に、冷たい空気は下に貯まりやすいため、全体をちょうどよい温度にするのが難しくなるのです。
また、階段があるので、その分居住スペースは狭くなります。
高齢になると階段移動の危険も伴います。
不動産投資とメゾネット物件
メゾネット物件は、人気の割にはあまり出回っていないため、家賃を高めに設定しても入居者はすぐに見つかる傾向にあり、空室リスクを低くできる可能性があります。
しかし、数が少ないということは、周囲の物件と比較して家賃を決めるという方法が取り難く、相場を見極めるのが難しい場合もあります。
メゾネットにするかどうかは家賃や利回りのシミュレーションを重ねたうえで、よく検討することをおすすめします。
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監修:棚田 健大郎