金銭消費貸借契約 [きんせんしょうひたいしゃくけいやく]

金銭消費貸借契約とは、借主が貸主から借りたお金を使い(消費し)、貸主に対して借りた額の分を、利息が設定されていればその利息分もプラスして返還する、という契約のことです。
簡単にいえば、お金の貸し借りの契約です。

不動産投資においては、主にアパートローンのことを指します。
借主は金融機関から借りたお金を住宅の購入時に消費し、その消費したお金と利息分とを、合意した期間にわたって金融機関に返していきます。

金銭消費貸借抵当権設定契約とは

金銭消費賃貸借契約

アパートローンでは、借主がお金を返済できなくなった時のための対策を講じています。

一般的には、借主が買った住宅に抵当権を設定し、借主の契約不履行時に差し押さえができるようにするのです。

金銭消費貸借契約と抵当権の条項を両方盛り込んだ契約書を、金銭消費貸借抵当権設定契約といいます。

金銭消費貸借抵当権設定契約には、借入金額、利率、返済期日、返済の延滞が生じたときの措置、不動産の抵当権の設定、火災保険、また保証人や保証会社の保証などについて記載されます。

公正証書で作成するメリット

金銭消費貸借契約では、高額なお金が扱われたり、長期にわたる返済期間が定められたりするため、公正証書で作成するケースもあります。

公正証書のなかで、「借主が返済を滞らせた場合は強制執行に服する」と書いてあれば、民事執行法22条5号に基づき、裁判手続きを経ることなく、直ちに強制執行に着手できるからです。

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監修:棚田 健大郎