稼働率 [かどうりつ]

稼働率とは、賃貸物件について一定期間にどの程度の入居があったのかを表す割合です。
稼働率が高い物件を所有している人は、投資家としてうまく運用できているといえます。

入居率と稼働率

不動産の賃貸運用を順調に進めるためには、入居率はもちろんですが、いかに稼働率を上げるかがとても大切です。

入居率

ある時点における入居割合を指します。
入居率の推移を見れば全体的な入居状況の変化を把握することが可能です。

不動産会社によっては、入居率のことを稼働率と表現することもあります。

入居率の計算式

入居戸数÷総戸数=入居率

例えば、10戸のうち7戸が入居済みであった場合、7÷10=0.7ですから、入居率は70%となります。

稼働率

稼働率

ある一定の期間における入居割合を示す数値で、この割合が高いほど、継続的な収益を得られる上手な運用ができているということになります。

稼働率の計算式

稼働実数÷稼働総数=稼働率

稼働とは実際に家賃収入を得られる状態を、稼働実数は実際の入居日数・月数を指していますので、8戸のうち家賃未収が6ヵ月分あった場合、以下のように計算を行い、稼働率を算出します。

総稼働数:8戸×12ヵ月=96ヵ月
稼働実数:96ヵ月-6ヵ月=90
稼働率 :90÷96=0.93

この場合、稼働率は93%であることがわかります。

安定的な不動産運用のためには、できるだけ長期間に渡りよい稼働率を保つことが不可欠ですから、年間を通して全体的な稼働率を把握するように努めましょう。

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