マンション・アパート一棟価格/5年ぶり減少へ
国土交通省は平成30年11月・第3四半期分の住宅・商業用不動産の「不動産価格指数」を公表しました。
主に区分マンション、一棟マンション・アパートの不動産価格指数に注目してお伝えします。
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オフィスや店舗・総合で上昇/商業用不動産
商業用不動産価格指数は総合で上昇、とくにオフィスや店舗が大きく伸びています。
全国の商業用不動産総合…124.2(前四半期:123.2)
店舗…138.7(前四半期:135.6)
オフィス…143.0(前四半期:133.4)
マンション・アパート(一棟)…135.9(前四半期:134.4)
※2010 年平均=100
▼不動産価格指数(商業用不動産)の推移
マンション・アパート(一棟)は5年ぶりマイナス
全国の一棟マンション・一棟アパート(商業用不動産)の不動産価格指数の対前年同期比は、20期(5年)ぶりにマイナスに転じています。
また、大都市圏では
三大都市圏(南関東圏・名古屋圏・京阪神圏)/▲1.3
南関東圏(埼玉・千葉・東京・神奈川)/1.9
と、三大都市圏がマイナスに、東京・埼玉・千葉・神奈川の南関東圏はプラスをキープという結果になりました。
▼不動産価格指数(商業用不動産)/平成30年第3四半期分
48ヵ月連続で前年同月比上昇/住宅の不動産価格指数
全国の住宅総合は前年同月比は2.4%増の【112.1】でした。前年同月比で上昇となったのは今回で48ヵ月連続です。
2013年から上昇が続いていたマンション(区分所有)は先月【100.2】から今月【99.0】と、若干の下降となりました。
全国の住宅総合…112.1(先月:112.0)
住宅地…99.0(先月:100.2)
戸建住宅…102.3(先月:101.1)
マンション(区分所有)…141.8(先月:143.4)
※2010年平均=100
▼全国の不動産価格指数(住宅)の推移
マンション(区分所有)の不動産価格指数
「住宅」のマンション(区分所有)の不動産価格指数を前年同月と比較すると、愛知県の伸びが最も大きくなっています。
東京/2.9
愛知/10.5
大阪/6.3
▼不動産価格指数(住宅)/平成30年11月分
マンション・アパートの一棟価格は過渡期に?
上昇トレンドが続いていた住宅用マンション価格指数は、若干の下降となったものの、三大都市では高水準で推移。住宅総合の上昇を牽引する形となり、住宅は48ヵ月連続の上昇となりました。
一方、商業用不動産(一棟マンション・一棟アパート)は20期ぶりに対前年同期比でマイナスとなりました。
マンション・アパートの不動産価格は過渡期にさしかかったといえそうです。
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