システムキッチン [しすてむきっちん]

システムキッチンとは、調理台やシンク、コンロやIHクッキングヒーター、電子レンジや食洗機、収納スペースなど、キッチンで使用するさまざまな設備を組み合わせて一体化させたキッチンのことです。

普通のキッチンとの違い

システムキッチンという言葉は一般的になっていますが、普通のキッチンとは何が違うのでしょうか。
主な違いを2つ挙げてみます。

1.複数の設備が一体化している

普通のキッチンでは、コンロ、オーブン、収納などは個別に配置されています。

システムキッチンは複数の設備をビルトインにしているため、キッチンがすっきりと片付くことはもちろん、清掃も容易になるという特徴があるのです。

2.デザインや色を選択できる

デザインや色などを自由に選べる点は、システムキッチンの大きな魅力です。

とりわけ目につきやすい板材と天板は、さまざまな色、素材のものがあります。

従来、天板と言えばステンレス製が主流でしたが、最近では人造大理石や御影石、コンクリート調、木材風などデザインを充実させたシステムキッチンが数多く発売されています。

システムキッチン

システムキッチンの代表的な形状

システムキッチンには、いくつかの形状から選択できるという特色もあります。
代表的なものは以下の4種類です。

I型

シンク・調理台・コンロが横並びに配置された、スタンダードな形状です。
シンプルなため動線も複雑にならず、多くの人にとって使いやすい形状と言えます。

また施工が速やかに行えることも、スタンダードなシステムキッチンならではのメリットです。

L型

コーナーにも調理台を据え、L字の形にしたキッチンです。
I型と比べて作業スペースが増えるため、複数人でキッチンに立つことの多いファミリー層に適しているでしょう。

U型

L型キッチンをさらに伸長させ、Uの字の形にしたキッチンです。

数あるシステムキッチンの形状のなかでも特に作業スペースが広いタイプで、やはりファミリー層に人気があります。

アイランド型

アイランド型

文字通り島のように、周囲に壁などの仕切りがないタイプのキッチンです。
インテリアのひとつのように配置されることで、リビングにいる家族と同じ空間で調理できる点が人気の理由です。

システムキッチンへのリフォームで賃貸の成約率アップ

古い賃貸物件を所有している方のなかには、ガスコンロを後付けで設置するタイプのキッチンのケースもあるかと思います。

システムキッチンにリフォームすることで、見た目や使いやすさから賃貸がつきやすくなる可能性が高まるでしょう。

最近では、イケアをはじめ海外メーカーのお洒落なシステムキッチンを導入することで、ほかの物件との差別化を図っている大家さんもいます。

システムキッチンにリフォームする際には、できるだけショールームなどを見学して実物を確認した上で、商品を指定して施工を依頼することをおすすめします。

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監修:棚田 健大郎