スマートキー [すまーときー]
スマートキーとは、鍵情報をクラウド上で管理し、スマートフォンのアプリ等で鍵の開錠・施錠操作ができるシステムです。最近では車のスマートキーのように、スマートフォンを持った状態でドアに近づけば自動的に開錠される製品が主流になっています。
スマートキー導入の方法と費用は?
若年層や子育て世代へのアピールポイントとして、賃貸物件にスマートキーが導入されることも増えているようです。
一般的な鍵が付いている建物にスマートキーを導入するには大がかりな工事は必要ではない場合がほとんどです。
スマートキーの基本的な仕組みとは、ドア内側についている鍵のつまみをスマートフォンで遠隔操作するというものです。
そのための機械をドアに取り付けてしまえば、スマートキー導入は完了します。
オーナーが自分で施工することも十分可能でしょう。スマートキー導入の初期費用は、1万5千円~2万5千円程度が一般的です。
機械は電池式のため、電池が切れて動作しなくなる前に早めの電池交換をしておく必要はありますが、ほとんどの機械は半年~1年程度は電池がもつため、それほど大きな負担にはならないでしょう。
スマートキー導入のメリット
入退去時の鍵交換が不要に
従来の物理的な鍵の場合は、入退去の度に鍵を作り変える必要がありました。スマートキーであれば鍵情報を変更するだけでよいため、鍵の交換費用と手間がありません。
鍵の受け渡しが不要に
内見や清掃などの際は、鍵の受け渡しが必要なため、時間と手間がかかりました。スマートキーの鍵情報は期限付きで発行することも可能なため、部屋に入る度に立ち会いの予定を立てる必要もなくなります。
セキュリティ面での安心感
ディンプルキーなど、防犯性を高めた鍵やシリンダーは多数登場しています。
しかし現実には、たいていの鍵は時間さえかければピッキングやサムターン回し(鍵を開ける手口のひとつ)によって開錠できてしまうと言われており、セキュリティ面では限界があるものです。
スマートキーもピッキングを100%防げるわけではありませんが、ドアを開閉した記録が残るため、ピッキング被害に気が付くことはできます。
また、ドアのつまみ部分を機械で覆うため、スマートキーではない鍵と比較するとサムターン回しを抑止する効果は非常に高くなるでしょう。
あわせて読みたい
監修:棚田 健大郎