相見積もり [あいみつもり]

相見積もりとは、同じ内容について、複数の業者から見積もりをとることをといいます。

相見積もりをするメリット

相見積もりをすることで、次のようなメリットがあります。

1.金額の適正性がわかる

賃貸経営をしていると、建物を維持していくために、定期的にさまざまな修繕費用や原状回復費用がかかります。
特に、入退室のたびにかかるルームクリーニング費用やクロスの張替え費用などについては、できる限り安く抑えることが利回りアップにつながります。
一箇所のみの業者で見積をとっていると、その金額の適正性がわからないため、万が一割高な金額だったとしても、知らずにそのまま発注してしまうでしょう。

相見積もりをとることで、複数の業者の見積書を比較することができるため、クリーニング単価やクロス単価などの相場がよくわかります。
不動産投資において業者に支払う費用の適正性を知ることは、経費削減の第一歩であり、利回りアップにつながるのです。

相見積もり

2.有利な価格交渉ができる

一箇所のみで見積もりをとった場合、業者に価格交渉をしても、業者としてはどうせ発注するだろうと考えるため、あまり値引きしてもらえません。
一方、相見積もりをとると業者にとってはライバルが複数出現したことになりますので、価格交渉に応じてもらいやすくなるのです。
価格だけが全てではありませんが、安い見積書を出してきた業者があれば、その見積書を使っていつも依頼している業者に価格交渉することもできます。
このように、相見積もりをとることで価格交渉力がつくのです。

相見積もりの注意点

相見積もりを取ることは、適正な相場を知るうえでとても有効な手段です。
ただ、あまりたくさんの業者に相見積もりを依頼したり、見積書をもらってから長期間放置すると、業者からの信用を失ってしまう恐れがあります。

そのため、相見積もりをとる場合については、その旨を業者に伝えた上で、できる限り早めに返答するよう心がけましょう。

監修:棚田 健大郎