空室率 [くうしつりつ]
空室率とは、部屋の総数に対して、空室が何パーセントなのかを示す割合のことです。たとえば、10部屋あるアパートで空室が2部屋なら、空室率は20%になります。
空室率とは反対に、部屋の総数に対して、入居している部屋が何パーセントなのかを示す数字のことを入居率といいます。
空室率を出す簡単な式
空室率を求める計算式は次の通りです。
空室の数÷全体の部屋数×100
たとえば、10部屋あるアパートで空室が3部屋なら、3部屋÷10部屋×100で、空室率は30%になります。
しかし、この計算式だけでは一時的な空室率しかわかりません。
1月の空室が10部屋のうちの3部屋でも、3月には空室が5部屋になってしまうケースもあるからです。
となると、1月の空室率は30%で、3月の空室率は50%です。
家賃が5万円だと仮定しますと、1月の家賃収入は35万円、3月の家賃収入は25万円と、月によって10万円の差が出てしまうのです。
そこで、一定期間の空室率を求める場合は、次の計算式を用います。
年間の空室率を出す計算式
年間の空室率は、
(空室の数×空室だった月数)÷(部屋の総数×12ヵ月)×100
で数字を出せます。
たとえば、10部屋あるアパートで、2部屋が3ヵ月間空室、1部屋が2ヵ月間空室だった場合、(2部屋×3ヵ月分+1部屋×2ヵ月分)÷(10部屋×12ヵ月分)×100で、6.6%の空室率になるのです。
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監修:棚田 健大郎