クッションフロア [くっしょんふろあ]

クッションフロアとは、クッション材を塩化ビニル系の素材で表面加工した床材で、木材とは異なり適度な弾力性と優れた耐水性が特徴です。

水回りに使われることが多く、フロアタイルやフローリングよりも平米単価が安いというメリットがあります。

クッションフロアは安くて十分な性能を持つ

昨今では、畳の部屋よりもフローリングの部屋に高い人気があることから、リフォーム時にフローリング張替え施工を行うケースが非常に多くなっています。

クッションフロアの特徴

厚さ2~3cmほどのフロア材は、発泡スチロール系の中間層を塩化ビニル系の表面層で覆う構造になっています。

衝撃吸収力が高く、居住者が出す生活音をある程度防ぐことができますから、騒音問題対策としても効果的です。

素材が水に強いことから台所や洗面所の床材として使われることが多く、掃除もしやすい点は大きなメリットです。

クッションフロア

見た目もおしゃれなクッションフロア

かつてクッションフロアと言えば、見た目がどうしても木材に劣ってしまうデメリットがありましたが、現在ではデザインも豊富になり木材と見比べても遜色ないほどに進化しました。

例えば、木目調だけでも種類があるほか、タイル風やブロック風、コンクリート風等、非常にバラエティ豊かなラインナップが揃っています。

退去後のメンテナンス時は貼り替えが必要

メンテナンスが簡単で材料費も安く済むクッションフロアですが、重い家具を長期間置いておくとどうしてもその部分のクッション性が損なわれてしまいます。

退去時にフロア材の凹みやスレ等がどうしても残ってしまうので、次の入居に備えてフロアの張り替えを行わなければなりません。

この点においては木材フローリングの方が優位ですが、木材の場合は年数経過とともにどんどん古さが目立ってしまうという弱点もあります。

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監修:棚田 健大郎