管理費 [かんりひ]
管理費とは、共用部分の維持・管理のために使う費用のことです。エントランスや共用の廊下の電気代、電球交換のための費用、共用部分の定期的な清掃、水道代などに充当する費用です。管理費の相場
管理費は、一般的に家賃の5%~10%が相場と言われています。
例えば、8万円の家賃の部屋でしたら、管理費は4,000円~8,000円になります。
管理費の2種類の提示の仕方
管理費については、賃貸物件のオーナー自身の意思である程度自由に決められますが、家賃と管理費を分けるか、それとも管理費込みの家賃設定にするのかという選択肢があります。
1:管理費込みの家賃
敷金・礼金や更新料は、「家賃の△ヵ月分」として計算されるため、入居時や契約更新時には、管理費込みにしたほうが、若干ですが収入を増やせるというメリットもあります。
他方、デメリットは借りるかどうか迷っている人に、家賃を高く感じさせてしまう点です。
2:家賃と管理費を分ける
家賃を魅力的に見せる働きをします。例えば、8万円の賃料と表示するよりも、家賃75,000円+管理費5,000円と書かれているほうが、パッと見た印象でお得感があるのです。
また、インターネットで物件を探している人のことを考えると、さらなるメリットが見えます。
不動産サイトでは、条件を絞り込んで検索するときに、「家賃の上限」という項目があります。76,000円までは出せるかな、と思う人が検索した場合、家賃8万円で登録していたら当たらない物件も、家賃75,000円+管理費5,000円と登録しておけば候補に出てくるのです。
閲覧者が増えることで、成約率が高くなり空室率が減る効果があります。
デメリットは、初期費用や契約更新時に、管理費込みの家賃の場合よりも少ない入金になる点です。
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監修:棚田 健大郎