用途地域 [ようとちいき]
用途地域とは、対象の地区を居住用・商業用・工場用合わせて13種類に分け、どのエリアにどの種類の建物なら建ててもよいのかを定めた区分けのことです。13種類の用途地域
第1種低層住居専用地域
敷地の広い平屋が並ぶ閑静な住宅街で、商店が入り込めない制限地域となっていましたが、高齢者の買い物弱者のニーズを受け、2019年夏よりコンビニエンスストアの建設は許可されるようになりました。
第2種低層住居専用地域
高さ制限が10~12mまでの建物が並ぶ住宅地です。2階建までで、床面積150㎡以内の店などを建てられるところが第一種低層住居専用地域との違いです。
第1種中高層住居専用地域
マンションやアパート、戸建てが混在する住宅地で、500㎡までのスーパーが建てられます。
第2種中高層住居専用地域
第1種中高層住居専用地域との違いは、1,500㎡までの店やオフィスビルを建てられます。
第1種住居地域
戸建て・マンション・店舗が混在するエリアですが、パチンコ店は建てられません。
第2種住居地域
第1種住居地域との違いは、パチンコ店・マージャン店・カラオケボックス等の建設が可能であることです。
田園住居地域
都市部の中に残っている貴重な農地を保全するために、2018年より追加された用途地域です。
準住居地域
幹線道路沿いに指定されることが多く、自動車ディーラーなどの大きな店舗が建ち並ぶ中にマンションが建っている、というイメージです。
近隣商業地域
近くに住む住民を対象にした日用品関係の店舗が並ぶエリアです。大型ショッピングモールの建設も可能です。
商業地域
都市部の駅などを中心に、商業ビルの中にタワーマンションが並ぶ街並みです。近隣商業地域との違いは、日影規制がない点と、風俗店の建設も許可されている点にあります。
準工業地域
公害の恐れのない工場が並び、商店も戸建ても建てることができます。ソープランドと危険が大きい工場以外の建物が建てられるエリアとなっています。
工業地域
あらゆる工場が建てられますが、学校やホテル、病院は建てられません。工場跡地をマンションにするケースもありますが、このエリアはあくまで工業地で、住宅地ではないことを明記する必要があります。
工業専用地域
どんな工場でも建てることができますが、住居・商店・病院・ホテルは一切建てられません。
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監修:棚田 健大郎