モデルハウス [もでるはうす]
モデルハウスとは、住宅メーカーが戸建住宅の販売を促進するために建設した、展示用の住宅のことです。ちなみに、マンション販売のための住宅見本は、モデルルームといいます。
モデルハウスやモデルルームは、実際のライフスタイルをイメージしやすいよう、設備もメーカーが実際に使用しているものが設置されていて、手触りや使い心地など、パンフレットや図面を見るだけではわからない部分を知ることができます。
モデルハウスの注意点
モデルハウスには、主に2種類あります。
住宅展示場のモデルハウス
まず、1つ目が住宅展示場のモデルハウスです。
住宅展示場は、複数の住宅メーカーがモデルハウスを展示していて、広さ、設備、仕様など、すべてハイグレードなオプションで作ってあることが多いので、各社の特徴を比較することが可能です。
ただ、住宅展示場のモデルハウスと同じような設備や生活空間にしたいと思っても、予算が膨れ上がってしまう可能性があるので、すべてを取り入れるのではなく、取捨選択することも重要になります。
分譲地に建てられたモデルハウス
2つ目は、分譲地の一角に建てられたモデルハウスです。
こちらは、見学期間が過ぎた後は売却し、人が住むことを想定して造られています。
また、分譲地に建てられているため、実際に販売される建売住宅にかなり近い造りになっており、豪華に造られている住宅展示場のモデルハウスより、身近で一般的なグレードである傾向があります。
不動産投資におけるモデルハウスやモデルルームの位置付け
実需とは違い、不動産投資目的で販売されている物件については、利回りや価格のほうが重要視されているため、あまりモデルハウスやモデルルームを一般公開しているケースは少なく、また、見学を希望する不動産投資家も少ないようです。
特に中古物件になってくると、賃借人が居住していて実物を見学することが困難なケースが多いため、設備状況などを書面(付帯設備表や物件状況報告書など)で確認して購入することになります。
また、不動産投資で物件を売却する時のことを考えると、モデルハウスのように室内を見学できない分、空室になった際に室内の写真や動画を撮影しておくと、売却しやすくなるでしょう。
監修:棚田 健大郎