ゲストハウス [げすとはうす]
ゲストハウスとは、様々な形態の宿泊施設のうちの一つです。ゲストハウスの特徴は、まず宿泊費の安さにあるといえるでしょう。
一泊2,000円程度から設定されています。
その代わり、いわゆる素泊まりで、アメニティグッズなどはなく、食事も基本的には提供されず、トイレ・シャワー・キッチンは共有です。
部屋はドミトリーというシェアルームになっていることが多く、寮のような感じで二段ベッドが並んでいたり、一部屋に複数人が布団を敷いて雑魚寝状態で寝たりします。
観光や店での食事代にお金をかけたいという理由で、宿泊費を抑えるためにゲストハウスを利用する人もいるようです。
フリースペースといわれる居間のようなところが、宿泊者の交流の場となるのも特徴です。
費用の安さから外国人が泊まることも多く、国際的なコミュニケーションを交わすこともできます。
オーナーとの交流を楽しみに泊まる人もいるようで、オーナーからご当地の見どころをいろいろ教えてもらって散策を楽しむのを醍醐味としている旅行者が多い様子もうかがえます。
ゲストハウスを始めるのに必要な許可
ゲストハウスを始めるために必要な許可は次の通りです。
建築基準法
旅館業法
消防法
失敗しないために考えておいたほうが良いこと
ゲストハウスを始めるにあたり考えて頂きたい事の一つ目は、物件のある場所の特徴です。
海辺など、客足がシーズンに大きく影響されるところなのか、一年を通じて集客が見込めるのか、よくリサーチしましょう。
二つ目は、日本人客が多いのか外国人客が多いのか、という点です。
日本人は寮タイプの宿泊に慣れていませんから、外国人が多く訪れるところのほうが需要は大きいでしょう。
三つ目は、駅からの距離や周りにいい店や見どころがあるか、というポイントです。
経営の大変さと喜び
経営していくうえで、毎日の掃除・事務仕事に追われる忙しさや、設備の劣化や故障、南京虫の対処、求められる英語スキルを学ぶ努力など、大変なことはたくさんありますが、毎日がいろいろな人との出会いであふれている喜びを考えますと、人が好きな方には向いているビジネスといえます。
また、最近では外国人訪問客をターゲットとして宿泊事業を行う「ミニホテル」という形態も注目を集めつつあります。
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監修:棚田 健大郎