要チェック!購入前に建物リスクを暴く5つの方法
投資物件を購入する際には、当然ですがさまざまなリスクがあります。
ご検討をされておられる方は、間取り、築年数、駅からの距離、家賃、資金計画、利回り等々、必ず入念に確認をし、何度も何度もリスクを想定して、シミュレーションを繰り返しておられると思います。
ところが、多くの皆様が、建物の品質面の事となると、確認がおろそかになりがちです。現実に、大きなリスクを負ってしまう方も少なくありません。
建物の不具合が、目に見えている箇所で発生している場合は居住者の方も気がつきますから、すぐに補修ができ、大きな事故には至りません。問題なのは、目に見えない箇所で発生していて、気がつくのが遅れた場合です。これは、かなり厄介です。気がついた時には、構造体にまで被害がおよび、原因の究明や補修工事に莫大な費用を要してしまうようなことも、現実的に起こっています
このようなリスクを少しでも軽減するために、建物の品質面の確認も怠らないことをお勧めします。ただ、そうは言っても、どのように品質を確認していいのか見当がつかない方も多いのではないかと思います。専門家に依頼する方法もありますが、検討中の物件を毎回、専門家に依頼するのは、現実的ではありません。
今回は、ご自身でできる簡単な品質の確認方法、リスクの見つけ方をご紹介します。
完全にリスクを排除できるわけではありませんが、これらの確認だけでも、大きな問題を事前に発見できる可能性がありますので、是非、ご活用ください。
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1.開閉できるところはすべて開け閉めする
窓、ドア、室内扉、収納扉、全箇所開閉の確認をすることで、建て付けを確認できることはもちろんですが、構造体の歪みや変形を発見できる場合があります。
2.水道はすべての箇所を流す
水が出るのは当たり前ですが、出る量が少ない様な場合は、水道管の劣化の可能性がありますし、出過ぎる場合は、減圧弁などの不良の可能性があります。また、蛇口やカランから水が染み出てきている場合は、つなぎ目の劣化やカラン自体の劣化により、急な水漏れなどにつながる可能性があります。
3.点検口がある所は、すべて中を覗く
床下点検口を開いて中を覗いてみると、水が溜まっている等の場合は重症です。雨漏れか水道の漏水が疑われます。溜まっている量が多い場合は、さらに重症で構造体に影響を及ぼしている場合があります。
天上の点検口も、中を覗いてみて、水跡のようなシミがある場合は、雨漏れの可能性が疑われます。
4.電気機器設備で運転できるものはすべて運転する
トラブルが多いケースとしては、エアコンです。劣化により、ドレン排水が壁の中で漏れ出している場合もあります。
換気扇なども、運転してみると大きな異音が発生していることがあります。放置しておくと換気扇の故障や漏電などにつながる場合があります。
5.外観にシミやカビが無いか、特に窓廻り
水の跡のようなシミは要注意です。雨漏れなどが、表面に現れないで、壁の中で発生している可能性があります。
外壁に広い面積でカビが発生している場合も、雨漏れや壁体内での結露などにより構造体がダメージを受けている可能性があります。
たった5点の確認だけでも、大きな問題を発見できる場合もあります。外からだけでも確認できる項目もありますので、是非、実践してみてはいかがでしょうか。
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