DIY [でぃーあいわい]
DIYとは「Do It Yourself」の略で、自分自身で作ってみるという意味です。「日曜大工」という意味で使われることが多いですが、自分で棚などを作ったり、家具の塗装をしたりという比較的簡単な作業だけに留まらず、本格的な家のリフォームやログハウス作りなどもDIYに含まれるので、DIYという言葉で表される範囲は、多岐に渡ります。
DIYと大家業
不動産投資家の中には、自分で部屋のリフォームをし、コスト削減につなげているケースもあります。
ただし、フローリングの張り替えや、クロスの張り替えなどの作業は非常に難しく、素人では仕上がり具合にむらが出る可能性があります。自分で行えるレベルのリフォームと、業者に任せるべき部分のリフォームを見極めることが重要です。
賃貸経営でDIYを避けたほうがよい施工
次の施工については職人の技術を伴うため、賃貸経営においてはDIY ではなく、プロの業者に依頼した方がよいでしょう。
クロスの張替え
ムラなくキレイに張替えできるまでにはそれなりの経験を積む必要があります。
素人がDIYで壁紙の張替えをすると、つなぎ目がキレイにできない、壁とクロスの間に空気が入ってしまうなどの可能性があるため注意が必要です。また、貼り方が甘いと徐々に剥がれてくることもあります。
フローリングの張替え
ホームセンターで具材を仕入れればDIYでも可能ですが、形のいびつなワンルームなどについては、縁をキレイに揃えることが難しいため、DIYではどうしても貼り方にムラが出てしまう可能性があります。
水回り関係
キッチン水栓や温水洗浄便座、お風呂場の水栓、洗濯機置き場の水栓などについては、施工すること自体は可能ですが、慣れないうちは水漏れを起こしてしまう危険性があります。賃貸物件で水漏れを起こすと、賃借人に多大な迷惑がかかるため、水回りについてはできる限りプロに依頼した方がよいでしょう。
電気工事関係
電気回りについては、専門の資格者でなければ施工できないものもありますので、DIYではなく電気工事業者に依頼する必要があります。
賃借人がDIYしていたら
退去立会いの際に、賃借人が無断でDIYをしていたことが発覚する場合があります。
原則として、賃貸物件については、造作や模様替えは禁止されていますので、賃借人が勝手にDIYをしていた場合については、復旧費用について請求することが可能です。
また、賃借人によっては造作したものについて買取請求をしてくる場合もありますが、一般的な賃貸借契約書であれば、賃借人の買取請求権を制限しているケースが多いので、断っても問題ありません。
賃貸で賃借人にDIYをされると、退去時にトラブルになることが多いので、入居する際にどの程度までならOKで、どこを超えるとアウトなのか、しっかりと説明しておくことが大切です。
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監修:棚田 健大郎