不動産投資コラム

不動産投資がサラリーマンの副業に向いている理由

行政書士棚田 健大郎
不動産投資がサラリーマンの副業に向いている理由

副業解禁の流れの中、サラリーマンは具体的にどんな仕事を副業にしているのでしょうか。
連載第2回目となる今回は、副業の種類と不動産投資の副業としての可能性について解説したいと思います。

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サラリーマンと副業

大手企業でも副業を許可する会社が増えている中、サラリーマンはどんな仕事を副業としているのでしょうか。

サラリーマンの副業は、仕事のタイプ別に「ダブルワーク系」と「副業系」に分けることができます。

ダブルワーク系

サラリーマンとして会社に勤務しつつ、もう1つ別の事業を運営するタイプがダブルワーク系です。例えば、ネットカフェを運営したり、飲食店を経営したりといったケースがこれにあたります。

会社での仕事とは違い、経営力が身につくというメリットがありますが、その反面時間的な制約がどうしてもネックです。

基本はサラリーマンですから、1週間のうちほとんどの時間は会社での仕事に費やさなければならないため、副業につぎ込める時間が限られ、うまくいかなかったり、途中で疲れてしまってやめてしまうケースも少なくありません。

ダブルワーク系は、本業の会社の労働環境が比較的緩やかで、副業に対する理解が強いケースでなければ、なかなか長続きさせることが難しいといえます。

副業系

サラリーマンと副業
いわゆる副業と言われる仕事を、会社が終わったあとなどにこなすことで、本業以外の収入を得ます。

昔でいう内職の延長のようなものですが、最近ではパソコンを使った内職も多く、

  • イラストを書く
  • 画像を編集する
  • 校閲をする
  • 記事を執筆する
  • プログラムを作成する

といった方法で副業を確立させるケースも増えてきており、ほかにもドロップシッピングやアフィリエイト、youtubeやメルカリなどを駆使して売上につなげる人もいます。

ダブルワーク系に比べると、デスクワークが中心なので、本業への影響は少なくてすむというメリットがある一方で、収入がそこまで伸びない、安定しないといったデメリットもあるようです。

また、ある程度の専門スキルが求められるため、誰でも簡単にできるとは言えないでしょう。

副業としての不動産投資の可能性

副業で不動産投資
このようにサラリーマンの副業が解禁になったとしても、誰でも簡単に副業をはじめて稼げるわけではありません。

では、副業解禁になっても、実際のところはあまりサラリーマンにとってメリットはないのかというと、決してそうではありません。

副業というと、どうしても仕事というイメージが強いかと思いますが、副業解禁になることで「不動産投資」についても堂々とできるようになるのです。

不動産投資は不動産賃貸業である

不動産投資というと投資のイメージが強いですが、実際は物件を他人に貸して家賃を得る「インカムゲイン」をメインとする不動産投資は、投資というよりもむしろ「不動産賃貸業」という1つの事業と捉えたほうが正しいでしょう。

副業が解禁になるということは、不動産賃貸業という事業についても副業としてすることを会社が認めるということになります。

実は不動産賃貸業は、サラリーマンの副業として非常によい条件が揃っているのです。

不動産投資が副業に向いているわけ

不動産投資は、先ほどご紹介したダブルワーク系や副業系の仕事とは違い、次の点において副業として非常に優れています。

事業のほとんどを管理会社に委託できる

管理会社に委託
不動産投資は物件を買って賃貸するだけで、他の事業とは違い特別な工夫や、高度に専門的なノウハウは必要ないため、基本的に誰でも気軽に始めることができます。

「不動産については初心者だから心配」

そんな場合についても、不動産賃貸業については基本的に管理会社に管理を委託できますので、賃貸管理の実務についてサラリーマン自らが対応する必要はないので安心です。

管理会社に管理を委託すれば、賃貸募集や家賃の集金管理まですべて丸投げできますので、やることと言ったら振込まれる家賃について、毎月通帳記帳をして確認するくらいでしょう。

時間的な制約があるサラリーマンにとって、時間に縛られない不動産投資は副業としてとても向いているといえます。

サラリーマンは銀行から融資を受けやすい

不動産投資をしたくても、まとまった貯金がないからできない、と思っている方も多いかと思いますが、実は不動産投資は「銀行融資」を受けられる非常に珍しい投資なのです。

例えば、株式投資をしようと思って銀行に融資の相談をしても、貸してくれる銀行はないでしょう。ところが、不動産投資については、不動産自体に担保価値があるため、個人でもかなりの金額の融資を受けることができます

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また、サラリーマンのように定収入がある人については、不動産投資における融資が受けやすいため、不動産を購入するだけの貯金がなくても、自己資金がある程度あれば物件をすぐに購入して不動産投資を始めることができるのです。

特に大手企業や公務員の方については、銀行からの評価が高いため、より不動産投資に向いているといえます。

まとめると、不動産投資は他の副業とは違い、次のようなメリットが揃っているのです。

  • 特別なスキルが不要
  • 時間的に拘束されない
  • 銀行から融資を受けやすい

不動産投資を副業とする際の注意点

サラリーマンが不動産投資をすると、「不動産所得」が発生します。
不動産所得については、勤務先が毎年年末に行う年末調整ではなく、自ら確定申告によって申告する必要があるため、忘れないよう気をつけなければなりません。

特に、サラリーマンの場合は給与所得があるため、不動産所得が赤字申告になる場合でも、損益通算によって不動産所得の赤字分を給与所得から控除でき、所得税が還付されることもあります。

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サラリーマンをしていると、確定申告をしたことがない、という方も多いと思いますので、そこだけは注意しましょう。

今回は、不動産投資がサラリーマンにとって、どれだけメリットが多い副業なのかについて解説してきました。

最後となる次回は、公務員が副業として不動産投資をする場合の注意点について解説していきたいと思います。

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棚田 健大郎

行政書士

棚田 健大郎

行政書士

大手人材派遣会社、不動産関連上場会社でのトップセールスマン・管理職を経て独立。棚田行政書士リーガル法務事務所を設立。現在に至る。

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